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仕事内容

透析看護師の役割と業務内容について

透析看護師の仕事はルーチン作業だと言われています。そこで一日の作業はどのようなことが行われているのか詳しく説明していきます。

どんな人が透析クリニックの勤務に向いているかについても紹介します。

透析クリニックへの勤務を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

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透析病院の業務内容

透析病院での仕事の流れは、主に準備、穿刺、透析前中後のバイタルサインの観察、抜針です。これを1クールとします。早番、日勤、遅番、夜間透析(深夜12時ごろまで)、オールナイトなど、病院によって1日に何クール透析をするかは様々です。例えば早番クールの穿刺が終わって落ち着いた頃に次のクールの患者が来院し、穿刺を開始する。そして早番の患者が帰ったら遅番の患者を入れるなど、次々に患者を入れ替えます。ベット数が20床だったとしたら、3クール透析をすると、60人透析できる計算になります。このように、言葉は悪いですが患者の回転率を重視する施設が最近では多いようです。そのためクールとクールの入れ替え時には忙しく、業務に慣れてきた頃にはテキパキと動かなければならない場面もあると思います。

では1日の流れを具体的にみていきましょう。

①セッティング

まずは機械に透析回路をセッティングします。
複雑な回路をセッティングすることは、最初は難しく感じるかもしれません。しかし毎日毎日繰り返しセッティングし、数をこなしていくうちに、次第にスタッフと話をしながらでも手が勝手に動くくらいに上達するでしょう。
患者数が多い病院であればなおさらです。

②プライミング

次に、セッティングした回路内に液を流す作業(プライミング)をします。
プライミングは、扱っている機械により方法は様々ですが、生理食塩水や体内に入っても大丈夫な透析液を使用します。
人の手を必要とする機械と、ボタン一つで自動でプライミングしてくれる機械などがあるため、方法は様々です。

③申し送り

これは透析以外の病院とほぼ変わらないかもしれませんが、来院する患者の申し送りをします。
前回の透析中の様子や注意事項、検査の有無、先生の診察の有無などを申し送ります。
入院患者と違い、1日置きに来院することが多いため、前回の患者の様子をしっかりと引き継ぐ必要があります。
ただし、電子カルテや透析モニターの発達により、これらの申し送りはせずに、スッタフ各自で電子カルテや透析モニター上で確認しておく、というだけの病院もあると思います。

④患者が来院する

患者さんが来院すると、まずは体重測定を行います。前回からの体重増加の変化を確認するのも、看護師の重要な役割の一つです。この体重測定が間違っていると、体内の水分を余分に除水してしまったり、逆に除水できずに残ってしまったりするからです。
また自分で体調不良を訴えない患者も多いため、来院時には体調の変化が無いか、注意して観察することも重要です。特にインフルエンザなどの感染症には注意が必要です。同じフロアで多くの患者が透析を受けるため、患者から患者への感染に注意が必要です。
ベットで透析開始できる用意ができたら、バイタルサインの測定をします。
特に透析前の血圧が重要で、血圧が低すぎる場合には透析できない可能性もあるので注意が必要です。また、透析前にレントゲンなどの検査を行う場合もあるので、予定している検査の確認をすることも看護師の仕事です。

④穿刺

看護師によっては、穿刺が一番のストレスになっているという人も少なくありません。患者数の多い病院では、慣れた先輩看護師は1日に何十人と穿刺をすることもあるでしょう。
まずはシャントの血流が正常に流れているか、聴診、触診、視診で確認します
この時に、狭窄や閉塞、感染していないかを確認する必要があります。
そしていよいよ穿刺がスタートします。脱血側と返血側の2本の針を刺します。
当たり前ですが、患者さんによりシャントの特徴が違い、穿刺しやすい血管、入りにくい血管など様々です。
また同一部位への穿刺を避けるために、血管の走行を把握し、何箇所かの穿刺場所を見つけていくのも看護師の役割です。
特に最近では高齢化のため、血管が細く脆い患者も少なくありません。
血管の走行が分かりにくい患者には、エコーを使った穿刺をすることもあります。そのため、エコー下穿刺を看護師が勉強していくことも病院によってはあります。
穿刺に対して不安に思う新人看護師も多いと思いますが、最初から難しい患者の穿刺をすることはほとんどないでしょう
まずは他の業務に慣れ、先輩看護師が穿刺しているのを観察し、入りやすい患者から穿刺を開始することが多いと思います。

⑤透析中のバイタルサイン、透析機械の観察

ほとんどの患者は、3時間から6時間透析を行います。透析中のバイタルサインや状態の変化、透析機械が正常に運転しているかの観察を行います。
また透析中に先生の回診や、フットケアや患者指導等を行ったりします。
患者によっては透析中に食事をする場合もあるので、食事のセッティングを手伝ったり、血糖測定やインスリン注射をする場合もあります。
また、透析中に血圧低下や嘔吐、急な下肢の牽引痛などが生じる場合もあります。患者が安心、安全に透析できるよう努めることが、透析看護師の重要な役割であるとも言えます。
血圧低下など症状が出た際には、下肢挙上や除水の停止、返血などの対応をしていきます。
今後そのようなことができるだけ無いように考えることも、看護師の重要な役割です。
特に血圧低下は、意識消失などの急変を引き起こす場合があるので、注意して観察が必要です。
慣れていくと、患者個々の特徴を把握できるようになります。この患者は、これくらいの血圧になると気分不良を起こす、これくらいの除水量なら大丈夫、など、患者個々に合った透析条件や、観察ポイントを把握していくことも看護師の重要な役割です。

 

⑥抜針

透析が終了したら、回路内の血液を返血し、針を抜きます。
返血時にも必ず、最終の血圧を測定します。
シャントは止血に5分から10分ほどかかるため、止血バンドを使用したり、患者が自分で押さえて止血したり、看護師が止血する場合もあります。
しっかり止血できたことを確認し、患者の状態が大丈夫であれば帰宅してもらいます。

⑦片付け

使用した物品や透析回路を片付け、ベットメイキングを行います。

⑧コミュニケーション

患者の来院から透析中の観察にかけて、手技も大切ですが一番大切なことは患者とのコミュニケーションです。患者とコミュニケーションをとること、話を傾聴すること、患者に少しでも明るい気持ちになってもらうことが、透析看護師の一番重要な役割とも言えるでしょう。どんなに穿刺が上手でも、どんなに手技が手早くても、コミュニケーションが上手くいかなければ、透析看護につまづいてしまう場合もあります。コミュニケーション不足により穿刺を拒否されたり、介入を拒まれることも稀にあります。看護師はいつでも辞めることができるかもしれませんが、透析患者は一生透析を続けなければなりません。そのため、看護師は患者と一生向き合っていく、というスタンスで関わっていく必要があります。
来院時に、透析を楽しみに病院に来る患者はいません。ですが、苦痛な透析治療の中で、看護師に話を聞いてもらったり、世間話をすることに楽しみを見出して通っている患者もいます。楽しく冗談を言い合って、一瞬でも笑顔になれるよう会話をすることも、看護師の役割です。また、薬を使っていても全身の掻痒感や便秘などが治らず、苦痛を訴える患者も多いです。患者の様々な苦痛を傾聴し、少しでも緩和できるよう務めることも重要です。
そして、長年透析をしている患者は、自己のこだわりが強く、医療者の介入を拒むケースも多いです。最近では糖尿病から透析になる患者が約半数を占めており、ほどんどの場合は食事療法、内服やインスリン治療をちゃんと行うことができずに、腎不全を悪化させてしまい、透析になるケースです。そのため医療者の指導を無視し、好きなように生きていきたいという患者もいます。そういった患者の訴えや生き方を理解し、医師との連携をうまくとっていくことも看護師の重要な役割です。このように、透析看護ではコミュニケーションがとても重要です。当たり前のことかもしれませんが、他の病棟以上に、ちゃんと笑顔で誠実に患者と向き合うことができる看護師が、透析看護に向いていると言えるでしょう。

⑨患者指導

透析患者は、透析治療についてや食事、体重増加などの指導が必要です。
透析導入時には、透析治療についてパンンフレットを用いたりしながら基本的な透析の知識などを指導していきます。
腎臓の働き、腎不全とは何か。
透析は何をする治療なのか。
医師から説明を受けて透析導入する場合がほどんどですが、重度の倦怠感や、体調がギリギリまで悪くなってから導入する場合もあり、そうすると、医師の説明をあまり覚えていない場合も多いでしょう。
また高齢の患者は、医師の難しい説明をあまり理解できていない場合もあります。
そのため、患者が理解できる状態になった頃や、少し慣れた頃に、改めて透析についての指導をしていく必要があります。

また、ほとんどの透析病院では月に1〜2回採血を行います。
いろんな項目を採血しますが、カリウム、リン、カルシウム、などの透析患者にとって重要な電解質は看護師も理解しておく必要があるでしょう。
また一般的な正常値ではなく、透析患者の正常値を理解し、毎月の採血結果を元に患者と話をすることが大切です。
異常値が続く場合は、毎日の食事や間食、嗜好品など、患者の意向や家族の協力度合いも考慮しながら、指導を行います。
必要時には、病院に栄養士が居る場合は栄養士と連携をとり、協力して指導していくことも看護師の役割です。
しかし、常に食事を制限することは、患者にとって大きなストレスです。
できたことを認めること、時には外食などをしても、普段の頑張りを認めること。そういった声かけも重要になってきます。
電解質だけでなく、貧血や血糖値、透析がちゃんとできているか効率を調べる検査なども重要になってきます。
そういった患者の採血データを観察していくことも、とても重要です。
そして、重要なのが体重増加についての指導です。
食事内容だけでなく、水分量の指導が必要です。
必ずしも水分を控えたら良いという訳ではなく、その人の尿量にもよります。またその患者によって、1回の透析で除水できる量が変わってきます。
徐水量が少ない方が体への負担は軽減できますが、その人に合った飲水量を指導していく必要があります。
患者の日々の体重増加量を把握し、指導をしていく必要があります。

⑩レクリエーション・災害訓練

患者が参加できる様々なレクリエーションを取り入れている病院もあります。体操やアロママッサージなど、患者が少しでもリフレッシュできるよう考えることも、看護師の役割です。
前にも述べたように、透析を楽しみに来院する患者はいません。
少しでもリラックスできたり、リフレッシュできるよう努める必要があります。
そして、医療機器や水をたくさん扱う透析病院では、地震や水害などの対策も重要であり、透析中の避難方法なども看護師が把握できるよう、病院により様々な取り組みが行われています。
中には患者にも参加してもらって訓練を行う病院もあります。
患者自身が災害時のことを意識して行動できるよう促す必要があります。

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